イヤーカフイヤホンのすすめ
会社、自宅などでも、働いている方はWeb会議を行うことが多いと思う。
そのWeb会議で使用する際におすすめしたいイヤホンが、イヤーカフ型のイヤホンである。
イヤーカフ型イヤホンをWeb会議で導入するメリットを紹介する。
- 長時間の使用でも疲れない
- 周囲の音が聞こえやすく、自分が会話しているボリューム感も把握しやすい
- 片耳だけを使用することで充電切れの可能性を極限まで減らすことができる
長時間の使用でも疲れない
耳に入れるタイプ(カナル型のイヤホン)は長時間の使用で耳の穴が痛くなることがある。
また骨伝導イヤホンのように耳周りに装着するタイプは、骨伝導の振動でくすぐったくなってきたり、耳周りが痛くなってきたりすることがある。
その点、イヤーカフ型のイヤホンは装着していることを忘れてしまうくらいにつけ心地に違和感がなく、装着感では圧倒的にメリットかと思う。
会議は1時間程度が多いように思うが、1時間でも装着感や使用感に違和感が出てくることがある。
たまたま会議が2回、3回連続と重なった場合には、最悪3時間連続でイヤホンを使用する必要がある。
会議が連続した場合には違和感に耐えながら会議を行う必要があり、集中力がそがれていく経験をしたことがある。
そのため、個人的には装着感はもっとも重視したいポイントで、イヤーカフイヤホンが装着感で最も優れているという結論に至っている。
周囲の音が聞こえやすく、自分が会話しているボリューム感も把握しやすい
耳が塞がっていないため、自分の声が聞こえやすく、自分がどのくらいのボリュームで把握しているのかわかりやすい。
そのため、他の人に迷惑をかけないようなボリューム感に自分自身で調整しやすく、耳に入れるイヤホンに比べて圧倒的に会話しやすい。
また、周囲の音が聞こえやすいのもメリットである。
会社などでWeb会議を行っていると、Web会議中に対面で話しかけられることがある。
このような状況でもイヤホンを外さずWeb会議をPCでミュートにすることで、対面で会話ができるため、かなり便利である。
片耳だけを使用することで充電切れの可能性を極限まで減らすことができる
Web会議でイヤホンを使用する際は、片耳だけを使用することでイヤホンの充電器れの可能性を極限まで減らすことができる。
そもそもの話にはなるが、Web会議でイヤホンを使用する際は片耳だけで充分だと感じている。
片耳だけでも十分に会話できるし、片耳だけ使用することで、残りの片方は充電ができる。
片方のイヤホンの充電が切れた場合、反対側のイヤホンを使用する。
充電が切れたイヤホンはケースに戻せば充電が開始されるため、ケース本体の充電が切れるまで左右を交互に使用することで、イヤホンは永遠に使用することが可能となる。
これであれば、一般的なイヤホンでもいいように感じるが、イヤーカフイヤホンを利用することでさらに便利になる。
一般的なイヤホンでは、右と左で専用の形に設計されており、右耳用のイヤホンを左耳で使用することができない。
<カナル型イヤホン>

これに対し、イヤーカフイヤホンは左右対称になっているものが多く、右耳用のイヤホンを左耳にも使用できる。
<イヤーカフ型イヤホン>

人間は利き手と同じように、聞き耳も存在しているため、普段メインで情報収集を行っている耳が存在しているはずである。
自分の場合は左耳が聞き耳となっているため、片耳だけイヤホンを装着する場合は、左耳に装着するようにしている。
聞き耳に装着することで違和感がなくなり、Web会議など本来集中すべき場所に集中できるようになるというのが、イヤーカフイヤホンのいいところである。
Web会議用イヤーカフイヤホンの選び方
Web会議用と割り切って使用する場合のイヤーカフイヤホンの選び方を説明する。
下記リストをある程度守っていればWeb会議に使用するにはカナル型のイヤホンから乗り換えてもメリットを享受できると思う。
- ワイヤレス充電対応(必須)
- マルチペアリング対応(必須)
- マイク音声の品質(できれば)
- 装着感に不快感がない(できれば)
ワイヤレス充電対応(必須)
ワイヤレス充電に対応しているモデルをおすすめする。
デスクの上にワイヤレス充電器を設置することで、イヤーカフイヤホンの置き場所が確定し、どこに置いたのかという手間を省ける。
また、常にワイヤレス充電器の上に置くことで、使用していないときはワイヤレス充電され、使用する際のバッテリー不足の心配がなくなる。
そのため、ワイヤレス充電対応は個人的に必須の機能だと考えている。

マルチペアリング対応(必須)
マルチペアリング対応のイヤホンをおすすめする。
理由は、仮に会社と自宅で使用するPCが違う場合、マルチペアリングに対応していないと接続が面倒だからである。
例えば、自分の場合、会社ではデスクトップPCをメインに使用し、自宅では会社から支給されたノートPCを使用している。
マルチペアリングに対応していないイヤホンを使用していたことがあるが、毎回接続を設定から変更する必要があり、面倒だった。
また、イヤホンとPCが接続されていると思い込んでWeb会議を行った際、実際にはイヤホンとPCが接続されておらず音が外に漏れて気まずい経験をしたこともある。
マルチペアリングに対応していればこのような恥をかかずに済むし、何より毎回設定を変更する手間が発生しなくなるため、なるべくマルチペアリングに対応したイヤホンを選ぶことをおすすめした。
また、仮に会社と自宅で同じPCを使用する場合でも、マルチペアリングに対応していることでスマホ等、他の機器にも接続できるようになるため、この機能はあって困ることはない。(個人的には必須でいいと思う)
マイク音声の品質(できれば)
マイク音声の品質も気にしたいところである。
気になっているイヤーカフ型のイヤホンがあれば、有名な商品であればYoutubeなどでレビュー動画が挙がっていると思うので、その動画等で確認することをおすすめしたい。
イヤーカフイヤホンのメリットを確認するため、Amazonに売られている2000円程度の、よくわからない中華メーカーのイヤーカフイヤホンを利用したことがある。
Web会議で人の声が聞こえればよいため、自分が聞く分には音質が気になったことはなかった。
一方、自分が話して相手に声を届ける際、聞き返されることが多かった。
聞き返すということは、同じ会話から進んでおらず、時間だけが消費されているということで、かなりもったいない。
TeamsやSkypeなどで録音してどのように聞こえるのか確認したところ、確かに声が聞こえずらかった。
同じ会話を聞き返すということは、そこから会話が進んでおらず、時間的には停滞しているため、この内容はかなりもったいない。
このような経験からマイク音声の品質には気を付けたいところである。
人の声を拾ってくれるモデルや、周りが雑音でも雑音を消してくれるモデル、自分の声を登録しその声だけを拾ってくれるモデルなど、様々なモデルがある。
個人的には、人の声を拾うモデルは避けた方がよいと思った。
以前、Web会議用に特化した普通のイヤホンで、人の声を拾うモデルを使用したことがあるが、会社のオフィスががやがやしているときに、自分は話をしていなくても周りの声を拾ってしまい自分の周りで行われている雑談等をWeb会議相手に聞かれたことがあった。
そのため、できれば自分の声を登録し、自分の声だけを拾ってくれるモデルがおすすめである。
装着感に不快感がない(できれば)
現実的に装着感に不快感があるかないかを事前に確認することは難しいが、家電量販店などに自分が気になっているイヤーカフ型のイヤホンがあれば、試着することをおすすめした。
ただし、家電量販店などで試着できたとしても1~3分程度だと思う。長くても10分くらい。
数分程度では違和感がなくても、1時間以上の長時間装着していると痛くなるということもあるかと思う。
そのため、短い時間の試着は近くの家電量販店で、長時間の試着は先人のレビューを確認しながらイメージすることがよいと考えている。
長時間の使用は、実際に自分で購入し試してみないとわからないため、まずは先人のレビュー等を参考にした上で購入することをおすすめする。
おすすめのイヤーカフ型のイヤホン
おすすめのイヤーカフイヤホンを紹介する。
現在、自分がWeb会議用に使用しているイヤーカフイヤホンはHuaweiのFree Clipというモデルである。

このモデルは、2章で紹介した1~4のすべてを満たしている。
イヤーカフ型のイヤホンでは高価な部類だが、その価値に見合うものだと思っている。
何より、装着感、マイク品質、音質が良い。
装着感に関しては、つけていることを忘れてしまうくらいに装着感がいい。
1時間程度のWeb会議が終わった後、イヤーカフ型イヤホンを付けていることを忘れて、装着したままということが多々あった。
また、3時間の使用でも耳が痛くなった経験もない。
そのくらい装着感がいいと認識してもらえたらと思う。
また、音質もイヤーカフ型のイヤホンの中では圧倒的に良い。
低音は物足りないところだが、イヤーカフ型のイヤホンとしては低音は出ている部類だと思う。
(認識違いの無いように補足しておくが、カナル型のイヤホンに比べれば、音質はカナル型のイヤホンが圧倒的によい。)
元々、ワイヤレス充電対応、マルチペアリング対応、マイク品質のいいイヤーカフ型のイヤホンがないかと探していた時、2024年に高性能イヤーカフ型のイヤホンとして最初に登場された商品だと認識している。
2025年6月現在、他社もイヤーカフ型のイヤホンに力を入れており、様々なメーカーからラインナップが広がってきている。
2025年6月現在、イヤーカフイヤホンは過渡期だと思われるが、今後、市場競争により、同等性能で価格が下がっていくことを期待したい。
イヤーカフイヤホンがどんなものか試してみたい方は、経験と割り切って、Amazonなどで2000円程度のよくわからない中華メーカーなどの商品を購入してみて試してみるのもありだと思う。
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